厳しい自然を超える魅力のある青森の旅【日本旅行記 青森県その3】

2022年1月5日国内, 夫婦で2015年, 八甲田山, 日本

2015年8月、奥入瀬渓流が旅の目的だったオイラは、折角だからついでにという軽い気持ちで青森県の各地を訪ねてみた。
そこには、ついでとは言えない魅力が青森にあり、時間がなかったことを後悔している。

それでは、青森の旅をどうぞ。

この度の魅力

青森と言えばリンゴで広大なリンゴ農園を訪れ、朝食を楽しみ、青森市内の観光、美術館、八甲田山の炭酸温泉でリラックス、と五感で楽しめ十分堪能した。

しかし、青森は広い、まだまだ大間、恐山、弘前城、その他行きたいところがてんこ盛り、いつかもう一度行きたいと思う旅でした。

青森の観光

青森県の地図 ⇑

三沢まつり「お通り」

オイラは、羽田から飛行機で三沢空港に夜着いたのだが、思いがけずその日は青森県三沢市で祭りを行っていた。運が良いものだとつくづく思う。
調べてみると、青森県三沢市最大の夏祭りで、市中心街を夜間合同運航「お通し」で開幕したという。町内会が制作した華やかな山車が街を練り歩き、笛や太鼓のお囃子や「ヤーレヤーレ」の掛け声で賑やかだった。

ねぶた祭にも行ったことはないが、オイラはこのような山車を見るのは初めてで、地域色があり見ごたえがあるものだとつくづく思う。


山車を調整して出発するところ。祭りの人で賑わっていた。

「地域の賑わいと伝統の継承」と書いてある。このお祭りの意味なんだろう。

八戸市の「いちご煮」@みろく横丁

「いちご煮」は、青森県を代表するウニとアワビのお吸い物。乳白色の汁に黄金色のウニの塊が「朝霧の中に霞む野イチゴ」のように見えたことからこの名前がついたという。仙台に住んでいる友人が勧めてくれたもの。

地元で採れるといってもいくらなんでも、なんとも贅沢なお吸い物だと思っていたら、古くから上客へのおもてなしとかハレの日の出し物だそう。納得。


写真で見てもわかる通り、ウニがふんだんに入っている。オイラは、最初お吸い物にウニを入れるなんてもったいない、と思ったが、飲んでみるとほのかな潮の香りの出汁のシンプルな味わいに感激。

八戸市漁港近くの朝市での朝食

朝食は、八戸市の漁港近くの朝市で好きな新鮮な具材を購入、ご飯は市場の中で丼にいれて頂きその場で海鮮丼にして食べた。
値段は忘れてしまったが、一品数百円でご飯は無料だったと思う。安っ、うまっ、という印象だけ憶えている。

こんな感じにして食べました。

青森観光りんご園

この木は世界のリンゴ生産量の2割を超える「ふじ」の「準原木」。「ふじ」は昭和15年に産声をあげた品種。


りんご農園から岩木山(津軽富士)を望む。

田んぼアート

青森県田舎館村にある田んぼアートを見に行ってきた。弥生の里展望所から観覧できたが、中々素晴らしいアートだと思う。
これは、青森県産米や古代米など10品種7色を使い分けて作っているという。

高倉健は、石アート。岩木山(津軽富士)を望む絶景、人の大きさを比べてみるといかに大きいかがわかる。


近くで見ると、このようになっています。

八甲田山

オイラが一度行って見たかった八甲田山は、津軽富士と言われる岩木山(1,625m)に次ぐ2番目の標高(1,585m)。
八甲田山が有名なのは、世界でも有数の豪雪地帯で、明治35年に起きた八甲田雪中行軍遭難事件での壮絶な状況が小説や映画になったからだが、当然オイラが行った夏は非常に穏やかそのものであった。


八甲田山ロープウェイ。

景観の素晴らしい美しい散策路が広がっている。
八甲田山が景観が素晴らしい特徴は、この写真でも見る事ができる高地湿原にある。


八甲田山の見どころの一つである田茂萢。奥に見えるのが八甲田連峰の一部。萢とは、谷地と同じで湿地を意味する言葉である。なお、この湿原は水の量の度合いが変わり、その為、自生する植物も変化するという。

ぬぐだまりの里 秘湯八甲田温泉

オイラは、この温泉の「らむねの湯」に入りたくてここに泊まった。
らむね湯とは、天然ガスが溶け込んだ炭酸泉のことで、入浴すると細かな気泡が付着。37.9℃のぬる湯で長湯ができ、その間に炭酸ガスが体内に吸収され血管が拡張して血流が活発になるというもの。これを試してみたかったのだ。そのほか、竜神の湯、みるくの湯、と異なった4種の源泉を100%かけ流しで楽しめた。

青森県立美術館

青森県の芸術風土を世界に向けて発信する、ことを目指しているといい行ってきた。
写真には写せなかったが、見ごたえのある美術館だった。


入口付近では、巨大なUFOがお出迎え。


また、巨大な青森犬が展示。比較的大きな男性と比べてもその大きさがわかる。

この美術館のカフェメニューも絵本仕立てになっていて、おしゃれ。フランス芸術家協会主催のルサロンで金賞を受賞された芸術家山本文夫画伯によるものだそう。

その他


青森県でのドライブは、虹へ向かってひたすら走る気持ちの良いものだった。

青森県弘前市内で見た洋館(青森銀行記念館、第五九銀行本店本館として1904年に建設した歴史的建造物)


青函連絡船80年の歴史や船の構造など楽しみながら学べる鉄道連絡船ミュージアム付近。左奥に見える船は、八甲田丸。

お勧め

青森県に限らずだけど、地図を見て行きたいところに目印を置いていくと、とても数日では回り切れないしゆっくりも出来ない。
また、季節によっても行けるところは限られる。

青森は見どころがたくさんあり、どこもゆっくり見るところ。なので、もっと旅の目的を絞るべきだったというのがオイラの感想。
目的を絞ってゆっくり見ると、青森の充実した旅となること間違いなしです。

ほな、家族で、夫婦で、友人と、恋人と、一人で、旅いこか。