カルデラ湖と苔がつくった神秘的な世界、奥入瀬渓流【日本旅行記 青森県その1】

2022年1月5日夫婦2015年, 奥入瀬渓流, 青森県

オイラは、仙台に住んでいた友人に「東北地方で夏に観光するお勧めの場所はどこ?」と問い合わせたところ、奥入瀬渓流と即答。

2015年8月、彼を信じて奥入瀬に訪れることにしたが、宿泊先はいつかは泊ってみたいと思っていた星野リゾートに決定、「星野リゾート奥入瀬渓流ホテル」の2泊3日の旅。

それでは、奥入瀬の夫婦の旅を、どうぞ。

この旅の魅力

奥入瀬渓流は、年間約100万人が訪れる観光地で、十和田八幡平国立公園に属し十和田湖子ノ口から約14kmの焼山まで、日本でも珍しく渓流に沿ってほぼ同じ高さの歩道があり、ゆっくりと散策することができる。歩道のそばの車道にはバスも走っており、効率的に数回に分けて好みの場所を散策することもできる。

ここには、いくつもの滝を含めた景勝地があります。断崖絶壁の山の間を深緑の中でマイナスイオンを浴びながら、各景勝地を楽しみ、苔のミクロの世界を覗き見て知識欲を満たすことが出来る場所。散策して疲れた後は、海の幸と山の幸に舌鼓、温泉でゆっくりとリラックス、旅の魅力満載です。

奥入瀬渓流

奥入瀬渓流は、15,000年前に十和田湖の地中の火山が噴火した際に毎秒2万~30万㌧の大洪水をおこして山の岩を一気に削りU字型の地形を作った後にできた渓流(十和田湖は二重カルデラとしても有名)。

日本でも特別な場所で、両側にある断崖絶壁の山にはいたる所に滝があり「瀑布街道」とも呼ばれるが、その間にゆっくり流れる渓流があり、約300種類もの苔で覆われる神秘的な場所である。


奥入瀬渓流はココ⇑

星野リゾート奥入瀬渓流ホテル


外観、特に驚きはしないレベル。

中は相当ゆったりしたつくりとなっており、リゾート感で気分があがる。
しかし、チェックアウトが集中する時間の人だかりには若干うんざりすることも。

星野リゾート奥入瀬渓流ホテルのロビー森の神話
ロビー「森の神話」、岡本太郎作(平成3年4月完成)。男性の神をイメージしたという。

「優雅に激しく流れる渓流と、その流れにころころと流され転がる石ころ、巨大な樹木と目を光らせ疾風るけもの、鳥は飛び交い歌い交わす。下では茸もニコニコ笑い、てっぺんでは冠をつけた鳥の王様が優雅に舞い、そこでは人間や森の妖精も踊っている。」

このような情景を思い描き作ったという。


ラウンジ「河神」、岡本太郎の遺作(平成8年4月完成、岡本太郎氏はその3か月前に死去。享年84歳)。女性の神をイメージしたという。

うねりながら、わかれ、またあわさり、緩やかに、また激しく流れていく水。水の流れが岩にあたったしぶきが妖精になる様子を表した7体のニンフと、渓流を表したうねるようなラインの暖炉が特徴の立体彫刻。

この場所で、到着した日の夜に「森の学校」が行われており、渓流散策の歴史、散策ポイント、ここに生息する植物(主に苔について)を詳しく教えて頂きました(当時無料)。


部屋からの眺めは、青々と生い茂った深緑が美しい。

十和田湖

十和田湖
十和田湖の面積は、山手線内側と同じぐらいで日本の湖で12番目の大きさ。二重カルデラで有名であり、最大水深は約310mと日本で3番目の深さ。

奥入瀬歩道入口
奥入瀬遊歩道入口。15,000年前に十和田湖から大洪水がここを流れて巨大な岩を削ってできたことを想像すると恐ろしいぐらいだ。

奥入瀬渓流観光(1)

朝の散策

星野リゾートのおもてなし。ベテランのスタッフの方が清々しい朝に景観の良いコーヒーを飲むのに最適な場所へバスで連れて行って下さり、その場で準備、日常会話に加えルーペを貸してくださり様々な苔の説明も。充実した朝を迎えることができた(当時は無料)。


透き通った川。清々しい朝に水の流れが少なく気持ちが落ち着くゆったりできる場所を選んでくれた心遣いが嬉しい。


苔の世界は奥が深い。この地は、山に囲まれ一定の湿度が保たれ谷が直射日光を遮りほどよく当たる為、苔が約300種類生息しているという。
苔ガール、苔ジョ、は目下増殖中との談(笑)。確かに苔に興味を持つ女性は多いと感じた。

奥入瀬渓流の苔

奥入瀬渓流の苔奥入瀬渓流の苔の欄干
苔の欄干。

奥入瀬渓流のシダ

奥入瀬渓流のシダ
苔のまわりにはシダが。シダが太陽の光を調節して苔の住みやすい環境を整えてくれる。

カルデラ湖と苔がつくった神秘的な世界、奥入瀬渓流【日本旅行記 青森県その2】に続く