歴史ロマン満載「水の都」ヴェネチア【世界旅行記イタリア編その3】
オイラは、子供のころからの憧れの歴史とロマンの「水の都」ヴェネチアに一度は行って見たかった。今回、機会があって2002年7月に念願叶っていくことが出来た。
行って見た憧れのヴェネチアは、オイラの期待を裏切らなかったばかりでなく大いに上回った。
水の都ヴェネチアの旅、オイラの感想を読んで楽しんでください。
この旅の魅力
ヴェネチアは、中世にはヴェネチア共和国の主都として経済・文化・芸術・軍事全てにおいて繁栄した都市。
ヴェネチアとベニスとこんがらがることがあるが、どちらも同じ。ヴェネチアは地元イタリア語の読み方「venezia」、シェイクスピアの戯曲ベニスの商人や映画ベニスに死す等のベニスという言葉、これは英語名「Venice」。
日本ではどちらの名前もよく耳にする有名な都市の証拠ですね。
東方貿易で繁栄して共和国として1000年もの独立を果たし「アドレア海の女王」「水の都」と称されるほど美しい都市。約120の小さな島を約150の運河と400もの橋が結ぶ独特の景観は、かつては貴族たちの憧れの地であり旅人を魅了し続けます。
このような経済・文化・芸術・軍事全てにおいて繁栄した貴族たちの憧れの場所を今では見に行ける、貴重な旅となること間違いなしです。
ヴェネチアの街
ヴェネチアはココ ⇑
ヴェネチア駅に到着
ローマTERMINI駅からヴェネチアS.LUCIA駅に到着。
サンマルコ広場
世界で最も美しいと言われるヴェネチアの中心的広場、周りにはサンマルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、鐘楼、がある。
写真で見る通り、とにかく広く美しく14~16世紀のヴェネチアの繁栄ぶりが想像できる。とにかく寺院に鳩が多いのはどこの国も同じですね。
サンマルコ寺院
828年エジプトで殉教した福音書記者※①聖マルコの遺骸をヴェネチアに運び、聖マルコを祀る為に建立したヴェネチアで最も有名な大聖堂。
※①
Q1.福音書記者とは?
A1.キリスト教の「新約聖書」におさめられているイエス・キリストの言行を描く4つの正典※②である福音書の記者をいいます。
その記者は4名、マルコ、マタイ、ヨハネ、ルカ、
※②
Q2.正典とは?
A2.経典のことで、教団・協会が公式に認めている教義の規準や生活の規範となる書物。
ドゥカーレ宮殿
かつてヴェネチア共和国の総督公邸や政庁舎として使用、4階建てで、住宅、行政府、立法府、司法府、刑務所と複合機能を持った建造物である。
キリスト教と政教一致で国家権力を示した様子が伺える。
鐘楼
高さ98.6m、街のシンボル鐘楼の上からヴェネチアの街を一望。
ゴンドラに乗って
ゴンドリエーレという船頭が一本のオールで運河をゆったりとゴンドラでカンツゥオーネを歌いながら遊覧してくれます。
もともとは地元の交通手段が観光となったもの。
ムラーノ島
ムラーノ島はココ ⇑
サンマルコ寺院を後ろにしてボートでムラーノ島へ向かう。
ヴェネチアングラス製造工場
ムラーノ島と言えば、ヴェネチアングラス。
制作工場は見学可能。
サンティ・マリア・エ・ドナート協会
7世紀に建てられたビザンチン様式の教会。レンガ造りの外観に白い大理石に柱、隣には鐘楼があり、古いながらもとても素敵な建造物。
教会内には、この島一大産業であるヴェネチアングラスのシャンデリアがある。
ヴェネチア海洋史博物館
ムラーノ島の景色
ムラーノ島は、ヴェネチアに比べのんびり観光できる島。
市場の様子
平置きでお買い物が楽しそうな陳列。
ヴェネチア市ってこんなとこ
ヴェネチア市は、ヴェネチア県の県都であり、面積412㎢、約27万人のヴェネタ潟上の島からなる都市で約400の橋でつながれていることから「水の都」と称される。
運河が縦横に張りめぐらせてあり、交通手段は船のみで車両に加え自転車も進入禁止(車いすはOK)。
ヴェネチア共和国は、東地中海貿易により栄えた海洋国家として、697年から1797年にナポレオンに侵略され崩壊するまで約1100年と歴史上最も長く続いた共和国。1866年にイタリア王国に併合された。
10世紀までは商業交易を拡大して繁栄してきたが、11世紀には東地中海貿易、十字軍遠征、で発展。加えて東ローマ帝国の海上防衛を担うこととなり貿易特権を獲得。
その後、軍船や大型商船の造船が一大産業となり、14世紀には銃器の製造を開始、15世紀後半にはキリスト教世界で屈指の海軍力を持つ国家になり、16世紀には世界における軍需・造船産業の一大拠点となる等、繁栄しつづけた。
1987年にユネスコ世界文化遺産に登録された。
お勧め
ヴェネチア観光は紙面では語りつくせないほど奥深く、歴史・文化・芸術・産業、どれをとっても見どころ満載である。
中学校や高校で学んだ世界史は、当時は勉強だけの世界だったことが、この場にいると何故だか頭の中で現実にあったことのようにタイムトリップして想像できるようになる。
実は世界史が苦手だったこともありもっと勉強しておけばよかった、と思いながらも、何も知らずとも目の前に映る全ての事象に感動するお勧めの場所。オイラは、数種のガイドブックが手放せなかった旅となった。
ロマン満載「水の都」、好奇心が満たされる旅、家族で、夫婦で、友人と、一人で、旅いこか。