歴史煌めく街「音楽の都」ウィーン【世界旅行記 オーストリア編その1】
オイラの2回目のヨーロッパの旅は、イタリアに続きオーストリアにした。
オーストリアにした理由、それは、古代ローマ時代からの歴史があり「音楽の都」としてヨーロッパ文化史上で優れた都市、と思い訪ねて見たかったからです。
2007年10月、機会を見つけてオーストリアの首都ウィーン、ザルツブルクに行ってきました。
オイラの二度目のヨーロッパの旅、是非楽しんで参考にしてください。
この旅の魅力
ウィーンは、「ウィーン歴史地区」として2001年にユネスコ世界文化遺産登録された、街全体が世界遺産です。
歴史的建造物に加え、美しい街並み、石畳の道を馬車が通るなど、中世以降ヨーロッパの煌びやかな世界がそのまま今も残っています。
デーメルやザッハー等の有名な店を含めカフェも多くあり、ゆっくりのんびり街の散策が出来ます。
また、2000年に世界遺産に登録された「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」を見るドナウ川クルーズなど見どころ満載です。
ウィーン観光
ホーフブルク宮殿(王宮)
ウィーン中心部に位置する640年にわたりハプスブルク家歴代皇帝が住んでいた格式高い宮殿。
13世紀から20世紀にかけて様々な建造物が増築されている複合建築物となっている。現在も、オーストリア大統領公邸、オーストリア国立図書館、教会、美術館、等に使用されている。
旧王宮
ハプスブルグ家歴代皇帝が住んでいた宮殿。建物の中央はミヒャエル門。
旧王宮ミヒャエル門の内側のドームの中は豪華絢爛。
ミヒャエル広場
ここに古代ローマ時代の遺跡が眠っています。
王宮礼拝堂のミサ
王宮礼拝堂は、Burgkapelleと呼ばれ、王宮の一番古いスイス宮にある。
王宮礼拝堂で毎週日曜日9時15分から行われるミサは、荘厳でありウィーン少年合唱団の美しい歌声が見どころとなっている。
オイラは当日並んで見学をした。
旧王宮中庭
銅像は、「フランツ1世像」最初のオーストリア皇帝。
オーストリア国立図書館
図書館の前はヨーゼフ広場であり、中央は「ヨーゼフ2世像」。神聖ローマ皇帝オーストリア大公。
モーツァルト像
「ト音記号の花壇とモーツァルト像」
新王宮
新王宮の前にある像は、オスマントルコを打ち破りフランス王国とも戦い神聖ローマ帝国に繁栄をもたらしたフランスの貴公子オイゲン公の騎馬像。
シュテファン大聖堂
外観はゴシック様式、内部はバロック様式の大聖堂でウィーンのシンボル。ハプスブルグ家歴代君主の墓所であり、モーツァルトやウェーバーの結婚式場、葬儀が行われる聖堂でもある。
Q.ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式、ロココ様式とは?
A.
- ロマネスク様式は、10世紀末に西ヨーロッパが起源であり、フランス、北イタリア、ドイツからヨーロッパ各地に広まった建築様式。
特徴は、交差ヴォールト、石造りの厚い壁、小さな窓、半円アーチ構造の天井などで質実剛健で重厚な趣き、古代ローマ様式を基調とする。 - ゴシック様式は、12世紀半ばのフランスが起源、ロマネスク建築の要素をさらに洗練、発展させ北部ヨーロッパの国々を中心に広まった建築様式。
特徴は、ロマネスクと異なり交差リブヴォールトを用いた尖頭、尖塔アーチ、内部は大きな窓に色とりどりのステンドグラスを設置、目で聖書の物語を説くことが出来た。重厚感のある石材を軽快に見せて華やかさを共存させた。代表例は、ウィーンのシュテファン大聖堂の外観。 - ルネサンス様式は、15世紀にイタリアフィレンツェに始まりイタリア国内で広まり、後にイギリス、フランス等ヨーロッパ各地に広まった建築様式。これまでのロマネスクとゴシック建築様式は、主に神のための教会と修道院の建築様式であったが、ルネサンス様式は、メディチ家等民間のためのもので古代ギリシャ・ローマ様式を手本とした新しい建築様式「ルネサンス=再生」として考案したもの。
特徴は、石やレンガの外壁に大理石やテラコッタで装飾され独特の模様が描かれており、幾何学模様を用いた左右対称とバランスを重視しています。代表例はフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。 - バロック様式は、16世紀末にイタリアローマが起源で、後にヨーロッパ各地に普及した建築様式。
特徴は、華麗なるも重厚感があり装飾性が高く豊富に彫刻を設置、静的なルネサンス様式と比較してダイナミックな動的要素を加えた絢爛豪華な建築様式。また、ルネサンス様式は、メディチ家等民のためのものであったが、バロック様式は教会や国王の絶対的権力を誇示するためのものとなった(建築技術を要するため豊富な資金力が必要だった)。代表例はウィーンのヴェルヴェデーレ宮殿、シェーンブルン宮殿。 - ロココ様式は、17世紀末のフランスの室内装飾からはじまり18世紀には、フランス、イタリア、オーストリアに広まった建築様式。
特徴は、ルネサンス様式やバロック様式とは異なり、成熟した社会へと変化して豪華さや派手さはなく繊細で優美、貝殻模様や植物をモチーフとする等親しみのある身近な存在を演出したもので、優しい印象。代表例は、ウィーンのメルク修道院。
外観はゴシック様式。
内部はバロック様式。
シュテファン大聖堂は、登ることが出来るため登ってみました。ウィーンの景色が一望出来ます。
シュテファン寺院の屋根。瓦でできており模様はオーストリア・ハンガリー帝国の国章でハプスブルグ家の紋章である双頭の鷲。現在のオーストリアの国章は左の鷲である。
馬車が待機していた。
ペスト記念柱
中央にあるバロック様式のモニュメントは、1679年に猛威を振るったペストの終息を願って当時の皇帝レオポルド1世が建てたもの。
当初は木造であったが、後に大理石造りに修繕されている。
カフェ(スイーツ)
オイラは、オーストリアに行けばココというカフェ2店に行ったので、記します。
デメル
デメルはホーフブルク宮殿の目の前に本店を置く洋菓子店。
デメルの歴史は1786年に王宮劇場舞台側入り口にできた小さな菓子店から始まります。デメルのお菓子は、時の皇帝や王侯貴族たちに大いに喜ばれ、1799年にはウィーン王宮御用達菓子司に指定。
かつては王宮劇場と地下通路でつながっており、直接お菓子を運び賓客をもてなしたという。
現在のブランドマークはハプスブルグ家の紋章を授かったものといいます。由緒あるお菓子店です。
店員お勧めの注文したアインシュペンナーは、グラスの中にコーヒーと同じぐらい生クリームが入っていました。これが日本でいうウィンナーコーヒーということでしょうね。
カフェ・ザッハー
ザッハトルテ発祥の超高級ホテルザッハーの中にあるカフェ。
ザッハトルテは、甘すぎるほどのこってり濃厚なチョコレートケーキ。チョコレートケーキの王様とも言われています。
因みに、ウィーン近郊のヴァッハウ渓谷の名産である杏ジャムを使っています。
超高級ホテルのカフェの割にはリーズナブルな価格で豪華な気分で戴けました(当時)。
お店の写真はウィーン本店ですが、そこで戴いたザッハトルテの写真を紛失したので、ザッハトルテはザルツブルグで戴いたときの写真を掲載します。
コーヒーに生クリーム、ザッハトルテに生クリームが添えてあり、生クリーム過多になってしまったけど、美味しい。
【世界旅行記 オーストリア編その2】に続きます。