これぞ中国という風光明媚な杭州西湖へ【世界旅行記中国編浙江省その2】
天台市を後にして、オイラは杭州西湖方面へ向かった。
この旅の魅力
杭州市は、風光明媚な中国八大古都の一つであり、国内外で人気の観光都市。
中国国内でも「西湖十景」が有名な西湖、大逆流を起こすという銭塘江を見下ろす六和塔、龍井茶の中でも特別な「西湖龍井茶」、等観光すべき場所は盛り沢山。数日の観光ではとても物足りないぐらいの魅力的な場所です。
オイラが訪ねた後、杭州の西湖は「杭州西湖の文化的景観」として2011年6月にユネスコ世界文化遺産に登録されている。
杭州観光
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西湖
車で走っていくと、なにやらそのうち眼下に思い描いた中国らしい景観が突然現れた。
これが、西湖。西湖は世界遺産になる前から中国人の間では超有名な観光地。
「西湖十景」という風光明媚な10ヶ所の景色があるという。その景色には名前がついているので記載しておきます。
「西湖十景」を全て見る方も少なくないですが、その最も良い昔の景色や情景を味わうには、季節や時間を調整する必要がありますね。
- 柳浪聞鷺(りゅうろうぶんおう)…ゆれる「柳」の木のもとで「鷺」の声を聞く場所
- 花港観魚(かこうかんぎょ)…蓮や牡丹の花のある港(船着き場)で鯉や金魚を観る場所
- 曲院風荷(きょくいんふうか)…曲院という宮廷酒を造るところから酒の香りと蓮の花の香りが風に乗って漂う場所
- 蘇堤春暁(そていしゅんぎょう)…春の明け方の蘇堤(西湖の人口堤防)を見る場所
- 平湖秋月(へいこしゅうげつ)…秋の満月が平坦な湖面に映る場所
- 断橋残雪(だんきょうざんせつ)…雪解けの頃に眩しい光が橋の片側にあたり橋が断たれたように映る場所
- 雷峰夕照(らいほうせきしょう)…夕暮れ時に夕日に照らされる雷峰塔を見る場所
- 三潭印月(さんたんいんげつ)…満月の夜に西湖の真ん中にある島と3つの石灯籠の姿を見る場所
- 南屏晩鐘(なんへいばんしょう)…西湖の南にある南屏山浄慈禅寺の鐘の音を夕刻に聞く場所
- 双峰挿雲(そうほうそううん)…南高峰と北高峰の二つの峰とそこに建っていた塔を眺めた場所
蓮は1億4000万年前から生息し、「泥水の中から生じた清浄な美しい花を咲かせる姿が仏の智慧や慈悲の象徴」として仏教ではシンボルとなっていることが多いのもわかる。
インド、スリランカ、ベトナム、などの国花となっている。
湖面には蓮の花が、そしてその上には青々とした柳の木が並んで枝がゆらゆらと揺れており、中国によくある石橋。風流な佇まい。
オイラは野生の孔雀は初めて見た。まさか、こんなにきれいな鳥が野生でいるなんて、動物園にしかいないと思い込んでおりわかってはいたけれど実物を柵のないところで見るとびっくり。
ただ、残念ながら羽根は広げてくれなかった。また、オイラの興奮に比べ、中国人があまり関心を示していなかったように思えるのは気のせいか?
六和塔
次に銭塘江を見下ろせる六和塔に登った。
六和塔は銭塘江の逆流を鎮めることを祈り建立された塔。灯台の役割も果たしているという。
銭塘江は、太陽・月の引力の作用により満潮時に大逆流を起こすことがある。
運がよければ満月の前後1週間に見ることができ、特に旧暦8月18日には最大となり、アマゾン川の「ポロロッカ」と並び世界的に有名となっている。だけど、川が突如として大逆流を起こすので、昔は相当恐れていたんだろうな。
確かに、以前は川の逆流を見張る為、灯台として建立しただけあって、上に登ると見晴らしが良い。
だけど、こんなに広い川が逆流するのはにわかに信じがたいが、旅行会社の見学ツアーがある。一度行って見たい。
おまけ
杭州市ってこんな都市
杭州市は、中国浙江省の省都であり人口約800万人。銭塘江河口に位置し交易で商業中継地として栄え、13世紀の南宋時代には世界最大の首都として繁栄してきた中国8大古都の一つ。13世紀には世界最大の都市という記録がある。今でも中国人の富裕層が浙江省に多いのも頷ける。
こぼれ話
2009年9月、杭州を走るバイクは殆どが自転車のペダルのついたバッテリー式電動バイクだったと記憶している。ペダルはついているが、日本の電動アシスト付き自転車とは異なり、ペダルはお飾りで主はバイク、相当なスピードを出していた。さすが環境にもやさしい裕福な都市だと、思ったものだ。
ただ、問題と思ったのは、バッテリーあがりを懸念してなのか、夜にライトを点灯しないバイクが多くいたこと。危険極まりない。
さあ、今はどうなっているのだろうか?
お勧め
西湖は中国特有の風光明媚な観光地。今では世界文化遺産に登録されており、できれば「西湖十景」すべてをその地に滞在して五感で感じてみたいと思わせるほどの場所、中国の上海近郊で言えば、蘇州もいいけど是非お勧めしたい。
ほな、家族で、夫婦で、恋人と、友人と、旅いこか。