中国近代史ラストエンペラーを訪ねて長春の旅【世界旅行記中国編吉林省】

2022年1月6日アジア, 夫婦で, 海外2011年, アジア, 中国, 吉林省

満州国皇宮

世界3大氷祭り、ハルビンの旅【世界旅行記中国編黒竜江省】より続く。

オイラは、2011年1月にハルビン市で氷祭りを観光した後、長春市へ移動した。

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この旅の魅力

映画でも有名になった清のラストエンペラー第12代皇帝“愛新覚羅溥儀、この時代に起きた真実および皇帝という立場の苦悩があります。
この旅は、そのエンペラーとしての権力や豪華絢爛の裏側にある、薬物、女性、障害、収監等その時代に翻弄される波乱万丈の人生を生き抜いたことを生々しく改めて知ることができる旅となります。また、溥儀のみならず、正妻、側室、の波乱万丈の人生も詳しく知ることが出来ます。

長春市の旅

長春市はココ⇑

長春市までの道のり

オイラは今回はハルビン市から長春市へ新幹線で向かった。

ハルビン駅
長春市へ行くため、北京行き列車に乗り込む

新幹線車内新幹線の中は内気温と外気温の表示があった。内気温24℃、外気温―16℃、列車の中は比較的快適な空間。

長春駅長春駅に到着

長春駅駅を出たら、寒々しい光景が待っていた。

長春市長春市街地

満州国皇宮(偽満皇宮博物院)

ここは、満州国皇帝の宮殿、つまり中国最後の皇帝であった清の第12代皇帝「愛新覚羅溥儀」が旧満州国皇帝として住んでいた宮殿。

その溥儀の生涯は、1908年に2歳で清朝皇帝に即位して以降、皇帝退位復位、結婚離婚再婚、を繰り返し、亡命後に捕虜、と生涯自身を取巻く環境と時代に翻弄された波乱万丈の61年の人生を遂げた(驚くべき人生であった)。

ラストエンペラーとして映画化されたことでも有名。また、溥儀の4番目の妻李玉琴は、自分自身を世間から隔絶された中国3000年に及ぶ帝国性の最後の犠牲者と呼ぶほど、彼の周りも翻弄された人生でした。

この博物館は、偽満という言葉には違和感があるものの、日本の建築様式のなかで日本とソ連(現ロシア)の関りを含めた中国近代史がわかる場所です。

偽満皇帝博物院先ずは、偽満皇宮博物院の門をくぐって少し歩いてチケット売り場へ。入り口を入ってなだらかな坂をのぼり、順路に沿って見ていくが、当時は中国では珍しく観光客が殆どいないため混乱もありません。1月は穴場かも?(寒いのを我慢すればの話ですが…)

偽満皇宮博物院の門チケット売り場

偽満皇宮博物院興運門をくぐると、裏側には時計があります。この時計は9時10分で時間が止まっているが、理由は諸説あるようです(溥儀が退位した時間である等)。

満州国皇宮(偽満皇宮博物院)内部

宮内府

溥儀が政治活動を行う場所「外廷」、日常生活を過ごす場所「内廷」、に分かれている。「外廷」には勤民楼があり、「内廷」には溥儀の家族の生活区域で西院と東院にわかれ、西院には「緝熈楼」、東院には「同徳殿」がある。

宮内府宮内府

勤民楼勤民楼、溥儀が公務を執り典礼が行われる公式行事用の建物。

偽満皇宮博物院内部偽満皇宮博物院内部公式謁見殿公式謁見殿。写真にはないが奥に溥儀の玉座がある。

謁見した応接室満州国要人や外国人使節等と非公式に謁見した応接室。

緝熈楼

緝熈楼「内廷」西院にある「緝熈楼」、溥儀と2人の皇妃が生活した場所であり、建物2階の西側に溥儀が住み、東側に皇妃が住んだという。

緝熈楼

同徳殿

同徳殿「内廷」東院の「同徳殿」、1938年に日本人の設計(現在の戸田建設?)により建てられたとのこと。

 

長春市ってこんな都市

長春市は、中国吉林省の省都。人口500万人弱。かつて1932年から1945年の第二次世界大戦終戦までは、満州国の首都(新京市)であった。主要産業は、自動車工業と映画製作。

長春市には中国3大国有自動車メーカーで、トヨタ自動車やマツダと提携している中国第一汽車集団の本社がある。中国第一汽車集団は、トヨタクラウンやGM・VW等提携メーカーの車両を生産しているが、同社自社ブランドでは主として中国VIPが使用している「紅旗」を生産している。

2005年12月には、トヨタ自動車が世界に先駆け長春市で中国企業と合弁で海外現地生産初のハイブリッド車(プリウス)の生産を開始したのは有名な話(2016年に生産中止したようだが)。

こぼれ話

長春へ行くため新幹線の駅へ、そこで最初のアクシデントに遭遇した。

寒いけど、電車の移動はなんだか楽しいと新幹線を待っていたが、突然、中国人同士が新幹線の入り口で順番待ちはどちらが先かで口論となり殴り合いの喧嘩が始まった。中国の北の方は気性が荒いと聞いてはいたが。

この寒い中、皮膚は凍えていて触っただけでも痛いのに、メガネが飛ぶ殴り合いの喧嘩(メガネは大きく変形していた)。

おおよそ20代と30代の男性だが、大声を張り上げすさまじい。オイラは外国人でもありとばっちりを受けないよう、また電車に乗れるか心配になりながら見守っていたら、最後には何事もなかったように二人とも新幹線に乗り込んでいった。

周りの人も止めることなく、舌打ちをしていた。その後、喧嘩して気がすんだのか不思議、なぜそんなに熱い人たちなんだろう、と。

お勧め

オイラは、1月に長春市を訪ねたのですが、寒さだけ我慢すれば、時期としては大正解だったと思う。混雑もなく、ゆっくり博物館や資料館を見ることが出来たから。

「愛新覚羅溥儀」は映画になるほどの壮絶な人生、この背景は過去のことではなく、現代においても考えさせられるものがありますので是非お勧めします。

お友達と、夫婦で、カップルで、ほな旅いこか。

7200年前からの悠久の歴史に思いを馳せて、瀋陽の旅【世界旅行記中国編遼寧省】へ続く。

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