好奇心くすぐるゴールデントライアングルへ【世界旅行記ラオス編その2】
オイラは、2000年2月にラオスの古都ルアンプラバーンを旅立ち、ラオス・タイ・ミャンマーがメコン川で接する黄金の三角地帯ゴールデントライアングルへ行った。
それではゴールデントライアングルの友人との旅の様子を、どうぞ。
この旅の魅力
ゴールデントライアングルは、メコン川で3ヶ国が国境を分けた場所で、ビューポイントからはラオス・タイ・ミャンマーの領土が一望できる雄大な景色を見る事ができる観光スポットとなっています。上空から3ヶ国の領土が見えるのも珍しいのではないでしょうか?
かつて軍事衝突もあり危険地帯であった3ヶ国の国境、好奇心をくすぐり、きっと各自の思いで見る事ができます。
ゴールデントライアングルの旅
ゴールデントライアングルはココ⇑
ゴールデントライアングルへ行く前に
托鉢
さすが仏教国、早朝5時台には托鉢中※①のお坊さんに出会った。
信者が喜捨※②している様子を見たが、オイラは知識が無いため喜捨しなかった。
したいけど、していいのか?やじうま的な喜捨として失礼に当たらないか、いろいろ考えて出来なかった、ちょっと後悔。
なぜなら、ラオスは日本の大乗仏教とは違い上座部仏教※③。これだけは最低限知っていたので。(今ではネットで調べると外国人がバンバン喜捨してこれがラオスの観光資源となっているそう。なんか純粋そうなラオスが汚れそうでいやだな~。)
だけど、托鉢はお坊さんの徳を積むための修行、喜捨は信者の徳を積むための修行。
また、お坊さんは、小さな子供や食べることに困っている人がいれば、その托鉢で頂いたものをあげるそうです。これもお坊さんが徳を積むためだそうです。
共助のシステムが自然とできているのですね。ただ、いいなあ~、この上座部仏教の下でのんびりした光景と雰囲気。デジタル化の現在、今はどうなっているのだろうか?
残してほしい、お願い!
※①
Q.托鉢って何?
A.仏僧が、鉢を持ってお経を唱えながら施しの食物や金銭を乞うて歩くこと。
※②
Q.喜捨って何?
A.功徳を得るため、喜んで寺社や仏僧に食物や金銭を差し出すこと。
※③
Q.大乗仏教と上座部仏教の違いって何?
A.最も大きな違いは、「大乗仏教」は、仏陀は「生きとし生けるものすべてを救う」ために苦しい修行を行い、「自分だけではなく全ての人のために修行を行う」という思想。
北方仏教と言われ、インドから、中央アジア、朝鮮半島、日本、等で信仰。
対して、「上座部仏教(小乗仏教ともいう)」は、「仏の教えに従い、修行を行ったものだけが成仏できるという思想」。特に戒律が厳しい。
南方仏教とも言われ、スリランカから、タイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス等で信仰。
ルアンプラバーン空港
現在は立派な国際空港になっているみたいですが、2000年当時はまだまだ小さな地方空港のようでした。
この雰囲気は、時代を感じ恐らく今では考えられない景色でしょう。
ワット チョムカオ マニラート
タイとの国境に接するラオスのフエサイ。
フエサイを代表する寺院であり、タイ国土を見下ろすことができる眺めも綺麗な場所。
この長い石段を登っていきます。
見えてきたのがワットチョムカオマニラート寺院の本堂。
本堂内部
目の前のメコン川の対岸、タイ王国の領土が一望できます。
ゴールデントライアングル
ここがゴールデントライアングルの看板、2000年当時は大型ホテルもなく観光地としての開発はあまり進んでなかったと思う。
手前岸がタイ王国。前方に見える一帯がミャンマー連邦共和国、右手に見える丘がラオス人民民主共和国。
右手ラオス側の景色。
左手ミャンマー側の景色。
ワットプラシン入口
14世紀に創建され「獅子の寺」という名のチェンラーイ市内のタイ北部で最も神聖とうたわれた「プラシン仏」が安置されていた寺院。
チェンラーイは、1292年成立したラーンナータイ王朝の最初の首都であるが、1296年にチェンマイに遷都した。
なお、「プラシン仏」は現在兄弟関係にあるチェンマイのワットプラシンに安置されている。
ワットプラケオ
バンコクのワットプラケオの本尊で、通称「エメラルド寺院」。チェンラーイで最も格式が高い。
バンコクに安置されているエメラルド仏、もともとチェンラーイで発見されたものである。
ワットムーンムアン
このお寺の大仏はふくよかでユーモラス。細身のタイ人からすると寛大で尊敬にするべき象徴なのだろうか?
ただ、本堂内ではなく外にいるのは何故?
その他
高台から見たチェンラーイの街の様子。白い建物に大きな窓枠が目立つ。
国境の様子
街の様子
ゴールデントライアングルとはこんなとこ
ラオス・タイ・ミャンマーがメコン川で接する丘陵地であり、これまで領土争いを繰り返し結果的にその国の権力者が奪い取って分割された土地。
ラオスとタイの国境を跨いでわかるが、その土地の一般人は民族の違いはあれど同じような言葉を使っている。権力者によって分断され、また当然ながら裕福でない。そこは、かつては世界最大の・・密造地域で危険なにおいがプンプンしている場所である。
現在では経済成長の推進や取り締まりを強化しており、日本の国際協力機構(JICA)も2014年から手を差し伸べている。
現時点では、平和な観光地になっており上空から3ヶ国の国境が見える稀有な場所。
お勧め
その国と地域の歴史を知り国境に行くと、必ずその土地の争いや人間の愚かさや様々なことを考えさせられます。
この場所で、3ヶ国の歴史を知ったうえで、現在を見る事でかなり刺激を受けると思います。また、(当時の)古都チェンラーイはラオス同様に昔ながらの日本のようで、様々な思いに浸る旅としてお勧めします。
ほな、友人と、一人で、旅いこか。