物事の価値観が変わる?魅惑の都市バガン【世界旅行記ミャンマー編】

2022年1月6日友人と, 東南アジア, 海外1998年, アジア, ミャンマー

バガン遺跡

オイラが、世界三大仏教遺跡と称されるバガン遺跡を見るためにミャンマーを訪れたのは1998年10月。

広大な土地の至るところに大小さまざまな仏塔がある神秘的な都市。飛行機の上から見たとき、思わず「なんじゃこりゃー」と叫びたくなるほど。

この記事を読んで、バガンに興味を持っていただければ嬉しいです。

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この旅の魅力

バガンはミャンマー(1989年にビルマから改名)中部にあり、世界三大仏教遺跡※①の一つと称されるミャンマー屈指の仏教聖地。

実は、ユネスコ世界遺産に関しては、世界遺産登録委員会が認定したくてたまらないものの、かつて軍事政権下で遺産保護体制が十分でなかった為、ずっと認定を見送っているようだ。おそらく近い将来、間違いなく登録されるだろう普遍的価値※②がある。
(追記:この記事を書いている2019年7月に「バガン」として世界遺産に正式登録されたとのこと)

歴史を遡れば、10~14世紀のバガン王朝時代、敬虔な上座部仏教信者が仏塔を作り、当時は仏塔が至るところに数万から数十万あったと言われる。その後1287年にモンゴル来襲によりバガン王朝が滅び、管理が行き届かなく仏塔が崩壊していっている現状がある。

この旅では、現在も仏教都市として生き続いている街を見ることができる。

※①
Q1.世界三大仏教遺跡とは、どこの遺跡?
A1.カンボジアのアンコールワット遺跡、インドネシアのボロブドゥール遺跡、を言う。

※②
Q1.バガン遺跡の普遍的価値とは?
A1.バガンの普遍的価値とは、この街全体に3,000とも言われる仏塔が至るところにある神秘的な場所をいう(2016年8月のミャンマー地震により、仏塔の損壊が発生したとの残念な情報もあり、早急な保護体制は必須)。

バガン遺跡

googleMAPで見るバガン

バガンはココ⇑

いたる所に仏塔があります。



この数多くある仏塔の管理方法を欧米人のガイドさんに尋ねたところ、日本の江戸時代にあった五人組制度と似たようなシステムで担当の仏塔を決めて保護しているという。

ミャンマー国民の約90%が上座部仏教とというから、この制度が可能なんでしょう。

アーナンダ寺院

仏像は4体あり、下にいる人とべるとその大きさがわかるが高さは約10m。

シュエダゴンパゴダ

シュエダゴンパゴダは、ミャンマー仏教の総本山にありヤンゴンの象徴的仏塔。ミャンマー人にとって神聖な場所。

仏塔の高さはミャンマーで2番目で105m。残念ながら修復中だった。

タウッチャン戦没者墓地

第二次世界大戦で亡くなった人が眠る墓地。「THEIR NAME LIVETH FOR EVERMORE」(欽定訳聖書より)

その他、ヤンゴンにて

近くの川に移動すると、出稼ぎだろう人々が船から降りてきました。

いったい何処からきて何人と車何台がこの船に乗っていたのでしょうか?



その後、陶器工場を見に行きました。

お母さんがろくろで陶器を制作している姿も見せて頂きました。

カメラを向けると、素敵な笑顔を返してくれるフレンドリーな住人。

木彫りの工場。男性の多くが裸で何やらを彫っています。

この光景を見ると、当時はまだまだ発展途上国です。(約20年前の写真ですが、このような光景は今はどうなっているのでしょうか?)

ミャンマーの市場と街の様子、趣があります。

ミャンマーとはこんな国

ミャンマー連邦共和国、1948年から1989年までの国名はビルマ連邦。

面積は約68万㎢と日本の1.8倍、人口は約5000万人、首都は2006年にネピドーに遷都(以前はヤンゴン)。約60%がビルマ族の多民族国家、90%以上が上座部仏教徒の国。2008年5月には軍事政権から民主化が図られた。

ミャンマーの都市部は、英国統治時代の影響で街にはラウンドアバウト※③が多くあり花も多く綺麗に整備されている。

ミャンマー人は、男性も女性も「ロンジ―」という巻きスカートのような民族衣装を日常的に着用しており、また女性や子供は日焼け止めや美肌効果を目的に「タナカ(Thanaka)」という白粉のようなパウダーを頬や鼻筋に塗っている。

ミャンマーは独自の文化を守っている国である。

※③
Q1.ラウンドアバウトとは?
A1.英仏で始まり、同国でよく見られる放射線状の円形交差点。特に、景観と交通システムに特徴がある。景観とは、中央の島が公園であったり、銅像を設置したり、パリでは凱旋門があったりする。交通システムとは、一方通行として信号を無くし、放射線状に車をスムーズに流すことが出来る。

こぼれ話

ミャンマーでは寺院で参拝する際、自分の生まれた曜日の場所で参拝します。

上座部仏教国では自分の生まれた曜日を聞かれることがあります。

現地の人と話すと話題に出るかもしれないので、何かと知っておいたほうが良いでしょう。

お勧め

ミャンマーは独自の国の文化を残しており、ロンジ―やタナカなどを日常的に使い、また都市は非常にきれいに整備されています。中でも、バガンには一面に仏塔があり、空から見るとまるで別世界のようです。

この仏塔の維持も上座部仏教に信仰が厚い国民性が生き続けているからですね。

当時(約20年前)のミャンマー人について欧米人のガイド曰く、ミャンマーでは医療機関が弱く国民の寿命が短いが、心は豊かで非常に優しく笑顔を絶やさない民族、と言ってました。

オイラは、この地の一面しか見てませんが、これまでミャンマーは、資本市場、デジタル化、合理化、の時代と隔離しており、ミャンマー人の寿命は短く情報やモノは豊富に無いけど昔ながらの幸せ※④があったよう。
オイラがミャンマーを訪れた時は1998年アジア金融危機翌年、たまさか資本主義で幸せを謳歌していた隣国タイが苦境に陥った時、その際に起きたことを考ると様々な物事の価値観が変わったように感じました。

そしてミャンマーは今、急速に民主化し資本主義経済に変わりつつある。
ミャンマーのその後を知りたく、物事の価値観が変わった魅惑の都市バガンへもう一度旅してみたい。

世界遺産に登録される前に、もう一度旅いこか。

※④
Q1.ミャンマーの平均寿命と自殺者数について、隣国タイと日本との比較を知りたい。
A1.2016年度の統計では、男女の平均寿命は、ミャンマー、タイ、日本、それぞれ66.8歳、75.5歳、84.2歳。同年の10万人に対する自殺者数は、7.8人、14.4人、18.5人。

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